​ご挨拶

　中学で不登校になった長女。話をしようとしても、怒ったり泣いたりとすぐに部屋に閉じこもってしまって、なす術がありませんでした。「学校には絶対行かなければならない」と思っていた私はどうにか娘を学校に戻そうと必死になります。カウンセラーに通ってみたり、本を読んでみたり、講演会や親の会に参加したり、、、じっとしてはいられなかったのです。

　その中で気づいたのが、私自身の不安が娘に伝わってしまっていたのではないかということです。地元を離れ、転勤族の夫について定期的に各地を転々としていた私の子育ては孤独で、その中で生まれた不安が娘の不登校に繋がっていたように思うのです。

　娘は、私が「親業」というコミュニケーションの方法を学び始めると、徐々に話をしてくれるようになっていきました。少しずつ元気も取り戻し、高校からは学校に通うこともできるようになりました。

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　ーー他のお母さんたちには私の轍を踏んでもらいたくない。「孤育て」をなくして、みんなに幸せになってもらいたい。その想いから、娘が不登校を脱してからはずっと適応指導教室やNPOなどで子育て支援に関わってきました。その中で、「本当に悩んでいる人はみんなのいる中ではなかなか相談することができない」ということに気づきます。それが「ひだまり」を開くことにした理由です。

　一人一人とゆっくりと話をして、お母さんの不安や悩みに寄り添ってあげられるような場所。その上で、必要なサポートを提供できるような場所。「ひだまり」をそんな場所にしていきたいと思っています。

　みんなが幸せになるために。

　子育てにちょっとでも悩んでいるお母さん、是非お気軽に話をしにいらしてください。